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マーケティングとは、ブランディングである。

具体的な事例とわかりやすい文章でブランドの本質を伝える本書。ブランディング22の法則。

世界の様々な有名企業の事例を学べて、いつのまにかマーケティングの専門家的「ブランディング」発想が身について、読み終わる頃には「さて、じゃあうちのブランドにはどんなイメージを持たせようか…」と頭が回り始めることでしょう。

著者がブランディング戦略専門のコンサルタントなだけあって、実務家の視点と言葉でマーケティング理論の本質を伝える稀有な一冊です。「ブランディングって、、、ロレックスやルイ・ヴィトンやレクサスの世界の話しでしょう?」と、思った方には必読です。

近所のスーパーマーケットの中で勝敗を決めているものこそブランディングなのです 。

マーケティング成果の測り方

マーケティングの成果をどう評価すべきか、15の具体的な指標を提示している本書。
 
中小企業でのマーケティングに今すぐ活用できる内容も含まれています。特に以下の内容は多くの企業にとって得るものがありそうです。
 

-長期的視点のマーケティング活動
業績上位企業は、マーケティング予算のより多くをブランディング・顧客との関係構築・ITインフラに振り分けている。一方、下位企業はより多くを需要喚起(クーポンなど)に振り分けている。

-マーケティングの黄金指標
顧客満足度は、「友人・同僚にこの商品・サービスを勧めたいですか?」という質問で測る。アンケートなら、冒頭に置くことで、より正確に測れる。(最後では、アンケート回答に飽きて雑になるため。)

-アジャイルマーケティング
そのまんま、アジャイル(=すばしっこい)マーケティング。マーケティング活動と並行してデータをとり、その結果からマーケティングプランを修正していく。本書曰く、失敗を示唆するデータを早めに察知してプランを修正することで、マーケティングの成果は5倍になる。
 

マーケティング予算やブランディングと言うと大企業の話のように感じますが、経営者の時間と評判に言い換えるとグッと身近になります。目の前の販促活動に割く時間を、自社の特徴・魅力は何だろうかとじっくり考える時間に変えることで、自社の評判を高め、1年後の業績を大きく伸ばせるかもしれません。