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普通の会議をSuper MTGに!

緊急事態宣言が解除され、再び会議の予定も増えそうですね。

Web会議への移行でこれまでの会議の常識が破壊された今、これを好機と捉えて会議の効率性アップに取り組んでみてはいかがでしょう?

科学が暴くミーティングの真実を記した本書

「Super MTG」(スーパーミーティング)

は、科学的なエビデンスをもとに、無駄なミーティングを生産性の高い”super meeting”に激変させるヒントを教えてくれます。
中でも面白かったのが、、、

◆会議予定時間は短く
30分刻みの切りの良い時間を設定すると、会議は時間枠いっぱいまで続く(パーキンソンの法則)。分単位で必要時間を決めて、さらに5~10%短く設定することで、適度なプレッシャーがかかって生産性があがる。

◆メンバーは7人まで!
7人を超えると、一人増えるごとに効果的な決断力が10%低下。

◆座る場所を毎回変える。
ミーティングに新鮮な空気と刺激を提供して、惰性やマンネリ化を回避する。

◆時にはみんなで黙って書く
ブレストよりも、会議の席で黙って各自アイデアを紙に書くほうが、アイデアの数も質も優れている。書くことで必要な意見が埋もれずに収集できる。

著者は、15年以上にわたってミーティングに関する調査を行っている、ノースカロライナ大学の教授。
本書で提示されるミーティング効率化の解決策は、科学的なエビデンスとともに紹介されていて、即役に立つ上に、読

み物として純粋に面白いですよ☆

マーケティング成果の測り方

マーケティングの成果をどう評価すべきか、15の具体的な指標を提示している本書。
 
中小企業でのマーケティングに今すぐ活用できる内容も含まれています。特に以下の内容は多くの企業にとって得るものがありそうです。
 

-長期的視点のマーケティング活動
業績上位企業は、マーケティング予算のより多くをブランディング・顧客との関係構築・ITインフラに振り分けている。一方、下位企業はより多くを需要喚起(クーポンなど)に振り分けている。

-マーケティングの黄金指標
顧客満足度は、「友人・同僚にこの商品・サービスを勧めたいですか?」という質問で測る。アンケートなら、冒頭に置くことで、より正確に測れる。(最後では、アンケート回答に飽きて雑になるため。)

-アジャイルマーケティング
そのまんま、アジャイル(=すばしっこい)マーケティング。マーケティング活動と並行してデータをとり、その結果からマーケティングプランを修正していく。本書曰く、失敗を示唆するデータを早めに察知してプランを修正することで、マーケティングの成果は5倍になる。
 

マーケティング予算やブランディングと言うと大企業の話のように感じますが、経営者の時間と評判に言い換えるとグッと身近になります。目の前の販促活動に割く時間を、自社の特徴・魅力は何だろうかとじっくり考える時間に変えることで、自社の評判を高め、1年後の業績を大きく伸ばせるかもしれません。

2019年のベストブック

350頁のほぼ全てが、社会学・哲学の50のコンセプトに関するエッセンシャルなお話で占められている稀有な一冊。著者は、紹介する各著を当時の時代背景も含めて学び、咀嚼してしっかりと自分のものにした上で、そのエッセンスだけを分かりやすく解説してくれています。

実学志向のビジネス書のようなタイトルですが、知識と技術のみに終始せずにリベラルアーツを学ぶ重要性を教えてくれる素晴らしい一冊でした📖