月別: 2020年5月

普通の会議をSuper MTGに!

緊急事態宣言が解除され、再び会議の予定も増えそうですね。

Web会議への移行でこれまでの会議の常識が破壊された今、これを好機と捉えて会議の効率性アップに取り組んでみてはいかがでしょう?

科学が暴くミーティングの真実を記した本書

「Super MTG」(スーパーミーティング)

は、科学的なエビデンスをもとに、無駄なミーティングを生産性の高い”super meeting”に激変させるヒントを教えてくれます。
中でも面白かったのが、、、

◆会議予定時間は短く
30分刻みの切りの良い時間を設定すると、会議は時間枠いっぱいまで続く(パーキンソンの法則)。分単位で必要時間を決めて、さらに5~10%短く設定することで、適度なプレッシャーがかかって生産性があがる。

◆メンバーは7人まで!
7人を超えると、一人増えるごとに効果的な決断力が10%低下。

◆座る場所を毎回変える。
ミーティングに新鮮な空気と刺激を提供して、惰性やマンネリ化を回避する。

◆時にはみんなで黙って書く
ブレストよりも、会議の席で黙って各自アイデアを紙に書くほうが、アイデアの数も質も優れている。書くことで必要な意見が埋もれずに収集できる。

著者は、15年以上にわたってミーティングに関する調査を行っている、ノースカロライナ大学の教授。
本書で提示されるミーティング効率化の解決策は、科学的なエビデンスとともに紹介されていて、即役に立つ上に、読

み物として純粋に面白いですよ☆

PDCAから高速仮説・検証経営へ

ハーバードビジネスレビュー6月号のテーマは「実験する組織」

顧客ニーズが多様化し、次々に変化する中で、じっくり調べてPDCAを回して修正に取り掛かるのでは遅すぎます。ではどうするか?
そこで出てくる考え方が、仮説と検証を高速で回す経営スタイル。
ご存じの方には、「アジャイル」というとピンとくるかもしれません。ざっくりいうと、「走りながら考えてどんどん修正する」スタイル。

国内外の大企業は、そんなことはわかっているけれども、変わりたくても変われないのがホントのところ。既存の階層組織と秩序だった企業文化という、優れた製品を生み出す強みが、環境の変化によって足枷に変わってしまっているのです。

方や、中小企業の皆さんは、トップダウンでなんとか会社の向きを変えられる柔軟性のある組織。新しいことにチャレンジしつつ、仮説・検証を高速回転させることも、トップの腹づもり一つで可能ですね❗️

ただし、注意したいところは、やりっぱなしでなく検証すること、そして、検証結果に基づいて経営判断を行うこと。ビジネスのアイデアはすぐに小さく試してみて、結果を見て本格的に取り組むかを判断します。カンや思い込みに頼るよりも、データに基づく的確な判断ができますね。

ビジネス実験と言ってもA/Bテストなどのデジタル実験だけでなく、常連客に試してもらう、SNSに掲載して反応を見る、期間限定で取り組む、など、自社に合わせた取り組みが可能です。

大きなリスクを取るよりも、小さなリスクをたくさんとって、大きな果実を得たいですね🍎

https://www.dhbr.net/articles/-/6729

『リアル・オプション』 -急激な変化を生き抜く経営発想

「「わかったつもり」が怖い。
新型コロナウィルスの感染拡大によって消費がこう変わると、わかったつもりになって決めていくことがリスクです。」

日経ビジネス2020.5.04・11合併号のインタビューにあった、澤田貴司氏の言葉です。

私も同感です。

ポスト・コロナの世界について既にさまざまな可能性が語られていますが、世界が、日本が、地域生活が実際にどう変化するかは、今のところ全くの未知数です。

自社を取り巻く環境がどう変わっていくか全くわからない。こんな先の見通しが立たない状況で、どうやって経営判断を下せばいいのか。

こうした環境下に適した経営発想が
『リアル・オプション』
という考え方です。

リアル・オプション発想の経営への取り入れかたは、
休み明け、次号のValue UP Tipsにて。

https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/special/00420/