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『星野リゾートの教科書』

ショーペン・ハウエルの「読書について」には、「大衆本は読んでも無価値どころか有害だ。後世に残る良書を読め。」という趣旨の内容が辛辣な言葉で記されています。170年経った今も事情は同じですが、膨大なビジネス書の中から良書を探し当てるのは相当難しい。。。
経営者のそんな悩みに答えてくれるのが、星野リゾート社長、星野氏が、会社経営の教科書として愛読する名著30冊を紹介する本書。

各書籍から星野社長が学んだエッセンス、実践内容をとてもシンプルにまとめており、字が少なく、非常に読みやすいです。経営学など勉強したことがなくても、「経営学の本を、地方の中小企業経営に生かせるのか💡」と、面白くスラスラ読んでもらえる内容です。さすが星野社長^ ^読者のモチベーションコントロールも考えている。
ついつい冗長になる私とは違います(笑)

星野社長は慶應大学経済学部卒業後に米コーネル大学ホテル経営大学院で修士課程を修了されており、経営学の名著のエッセンスをしっかりご自身で咀嚼され、実践されています。会社経営に取り組んでいる方にこそ、出会っていただきたい一冊です。

戦略、マーケティング、リーダーシップの三章に分かれているので、きっと、自社で今抱えている問題の糸口が記された一冊が見つかりますよ!
次の週末の課題図書にいかがでしょうか?

2019年のベストブック

350頁のほぼ全てが、社会学・哲学の50のコンセプトに関するエッセンシャルなお話で占められている稀有な一冊。著者は、紹介する各著を当時の時代背景も含めて学び、咀嚼してしっかりと自分のものにした上で、そのエッセンスだけを分かりやすく解説してくれています。

実学志向のビジネス書のようなタイトルですが、知識と技術のみに終始せずにリベラルアーツを学ぶ重要性を教えてくれる素晴らしい一冊でした📖